大統領選挙に投票できませんでした
せっかく選挙権があるのに、投票できませんでした。
いえ、私ではなく、友人のシャーレンの話です。
一緒に投票所行こーぜーと誘われて、
面白そうだから付いていった日曜の午後。
投票所は、団地の中にある小さな幼稚園。。。
「フランスでもっとも美しい投票所!」
などと小バカにした罰が当たったのか、
シャーレンは投票できなかった。
「私、まだイギリスに住んでることになってた・・・」
え・・・(´д`ι)
た、たしか、
「今年の1月1日までに住所変更しておかないと、
それ以前の住所まで投票しに行かなきゃいけない」
って、さっき自分で言ってたよね・・・?
しかも、あなたがイギリスに住んでたのは2年前よね??
その2年の間にイタリアのボローニャ、スペインのバルセロナ、
フランスに戻ってきて、半年はソーミュールだったし、
今は彼氏とトゥールに住んでるよね?
なのに、いっかいも住所変更してなかったってことですかい?
「うむ。これから市役所に行って、
イギリスの領事館に連絡を取ってもらう。
そして夜8時までにここに戻ってきて、投票。
その後はうちでなんかご馳走するわ」
・・・・o┤*´Д`*├o アァ・・・
わかりました。こうなったら付合いましょう、最後まで。
そうして市役所まで出向いたものの、
結果としてイギリスの領事館からの返答は8時に間に合わず、
残念ながら今回は投票できず。。。
結局、いつものバーでビール飲んで、
「私は選挙に行かないやつは大嫌いなのに・・・くそ!」
と半泣きのシャーレンを、
だ、大丈夫よ、今回はだめだったけど、
5月の決選投票は絶対に投票できるから・・・!
と、選挙権のない私が慰める変な展開に(笑
選挙結果は彼女の希望通り、左側のオランド氏が優勢で、
ちょっと、ホッ・・・。
「あたしゃ、今年27歳になるのにまだ学生だからね!
サルコに決まると学費やら何やら、絶対に値上りする!」
うーん、非常に現実的な意見だ。
私もこの国ではガイジンで無収入の、完璧な社会的弱者。
サルコの「強いフランス」政策には恐怖を感じています。
決選投票のときは、今度こそ投票してね、シャーレーン!!