オルセー美術館、男の裸祭り
オルセー美術館で、今話題の展覧会、
Masculin / Masculin
開催は2014年の1月2日まで。
なんせ、17世紀から現代までの男性ヌード展。
見ないわけにはいかん!と鼻息荒く乗り込みます。
雨の中、男の裸を見るために並ぶ人々。
入り口のお土産コーナーから、すでに異色です。
そして見た感想は・・・。
えっと。
パリに旅行で来てて、時間がない人は、
これはスルーして、常設展を見ることをオススメします。
いや、面白い展示もあったんですよ。
一部屋まるごとサン・セバスチャンとか。
サン・セバスチャンとは・・・
聖セバスティアヌスキリスト教(正教会・非カルケドン派・カトリック教会)の聖人・殉教者(致命者)。聖セバスチャンとも表記される。3世紀のディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたといわれてきた。彼は美術や文学で、柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多い。(ウィキより)
縛られてるんですよね、裸で・・・。
そりゃ面白い企画なんだけど、あまりにも残念ポイントが多すぎた。
まず、入り口の解説で
「19世紀までは美術の主流は女性でなく男性のヌードだった」
て断言してる点。ほんまかいな?
ナントに帰って、エコールドルーブル出身のエリート学芸員に質問してみたら
「それはウソと言われてもしかたないね・・・」
とのこと。
オルセーがそんなこと書くなんて・・・って呆れてました(苦笑。
作品数が多すぎ。前半はお客の渋滞が起きてました。
もっとお客の動線を考えた配置にして欲しかった。
ピエール&ジルは大好きだけど、あんなに数多く並べる
必要性が感じられなかった。
せっかくこんな「どぎつい」テーマを選んだんだから、
西洋美術における男性器の表現についてもうちょっと切り込んで欲しかった。
なぜ実物より極端に小さく描かれているのか、
その表現が変わらないのはなぜか。←結構マジに疑問。
オルセーがやるんだから、って期待が大きすぎたのか、
鑑賞して、知的好奇心が震える様な感動が無く。
ま、そんなわけで、ちょっと、残念でした。
しかし、話題性はぴかいちなので、これを見た!っていうと
フランス人と話が弾みます。フランス人、好きだよね、下ネタ。