優雅なはずのクルージングが阿鼻叫喚だった件
港町ラ・ロシェルでは、各種クルージングが楽しめます。
航路や時間、お値段に合わせて選べるからうれしいですね。
我らが選んだクルージングは、 一番安い(14.5ユーロ)のに
2時間半(長っ)のコース。
選んだ決め手は、
コースにfort Boyardフォ・ブイヤー という 海に浮かぶ要塞があるから。
この要塞、90年代に人気だった視聴者参加型アドベンチャー番組の 撮影場所だったので、フランス人ならたいてい知っているようです。
風雲たけし城的なノリの番組・・・
で、幼少の頃この番組が大好きだったブノワは、
どーっしても fort Boyardフォ・ブイヤーを生で見たいという。。。
最初はご機嫌だったんですよ。
うわー、やっぱ、海っていいなぁ、船、サイコー とか言いながら。
ヨットやクルーザーを追い越し。
そして次第に、景色が 360度 海 だけになり。
波が激しく、船は甲板をまっすぐ歩けないほど揺れはじめました。
船前方部分に乗っていたお客さんは全員、
波しぶきを 頭からかぶって びしょ濡れ。
乗客が次から次へとぐったり(もしくはリバース)する異常事態に 黒いゴミ袋(小)とバケツとモップを持って船内を行き来するスタッフ。
なんなんだ、この、阿鼻叫喚の地獄絵みたいな船内は。。。
おかしい。何かがおかしい。
後部席にいた私たちも、すでに波をかぶって微妙に濡れている。
船の揺れで確実に疲れている。
出発から1時間ちょいで、ようやくフォ・ブイヤー要塞に到着。
もちろん上陸はできないので船から見るだけ。
静かな船内で、
「要塞をバックに俺の写真を取ってくれ!」と
妙にテンションの高い男が隣にいる・・・
わかった。写真とる。とります。めっちゃ揺れてて逆光だけど。
↓ ぐっっ (めっちゃご満悦)
むだに3回も要塞の周りを回って さぁ 帰るぞー
港について、隣に泊めてあった他社の船を見たら、そもそも船の大きさが違う。
航路がほぼ同じなのに1時間半ということは、たぶん速度も違うのでしょう。
うちらの船の席は木のベンチだったのに、隣の船はゆったりした革張りシート。
「あと5ユーロ出せばこっちに乗れたのになぁ・・・」
結論・ラ・ロシェルでキラキラとデートしたい方、
クルージングはちょっと高いほうを選んだほうが吉☆
しかも、全然いらないフォ・ブイヤーのポストカードを お土産にもらいましたよ。
テレビに出てたなぞの老人の顔写真入。い、いらねーーーっ