3月5日 ケロアン VS偽ガイド
※女一人旅を予定している方、マネしないでくださいまし!※
観光案内所が町はずれで遠い。
2kmくらい歩いてそこで地図をもらい、さらに1km。
グランドモスクまでは何とかたどり着いた。
グランドモスクに入るや、
数人の地元男性が待ち構えていて
ガイドをしようかと声をかけてくる。
地図も傘もないのに、こんな所を
一人で歩くくらいなら、と
危険を承知でガイドを頼んだ。
この偽ガイドがいい人か悪い人か、
私は危なかったのか、それとも地元の人と交流できたとポジティブに考えていいのか。
未だに結論は出ない。
よって、この偽ガイド、アブドゥル・ベルベルと1日観光した結果を箇条書きにしてみた。
メリット ★迷路のような旧市街(スーク)を散歩できた
★地元のハマムに連れて行ってもらった。ハマム内の女性の対応もよかった
★ブリックとフリカッセで1ディナール(100円)の昼食。
チュニジア旅行中、ここの揚げたてブリックが一番おいしかった。
★民家や工房のような、観光外の場所を見せてもらった
デメリット ▼自宅のカーペットやでお茶をふるまわれ、営業される
▼彼の弟にハッパ吸わないかと誘われる
つーかこの年までクリーンなのに旅行先でデビューなんてかっこ悪いことできねーよ。
▼別宅のベットで「ベルベルの伝統的なマッサージ」をされそうになる。
こんな天蓋付きのベッドですよ、ほんと勘弁してくれ→
危険ポイントは、毅然とした態度で断ればゴリ押しはしてこなかった。
だが奴の自宅で二人きりになり、勧められるままにお茶を飲んだりタバコもらったりしている私は警戒心がなさすぎる。
だがだがアブドゥルから聞いた話はすごいおもしろかった。
チュニジアはもともとベルベル人の国だったから自分のルーツに誇りを持っている、とか。ここは田舎と違って安全だから犬を飼う必要がない、だから可愛い猫を飼うんだ、とか(←ネコ好きかよ・笑)。チュニスやスファックスはサッカーチームが強くて人気だけどケロアンはバスケが盛んだ、とか。
イスラム教徒の思考回路(彼個人のものであるとしても)に触れたのも私にとっては印象的なことだった。
だから
「そんな危ないことしてバカじゃないか」 と叱られても
「もう二度としない」とは言い切れない。
一日付き合って、請求されたのは10ディナール。
結局6ディナールで納得してもらった。
たったの600円だよ?
私ひとりだったらレストランでボッタくられたり、もっと危険な目にあっていたかもしれない。けっして高くないと思いたいんだけど、やっぱり私は甘いんだろうか。
まだチュニジア3日目。
この国を全面的に好きにも嫌いにもなれないし、なる必要もないのだろう。