フランス留学にまつわる誤解 ①
どうやら世間一般的に フランス留学 とは、
花の都パリの石畳の上で金髪碧眼のフランス人男性と恋に落ちてモナムール(勉強そっちのけ)、おしゃれなカフェでかわいいマカロン食べたら甘かった、
と、極端に言うとそーいうイメージを持たれている方が多いようです。
「フランスに留学します!」と宣言した際の、人々のリアクション。
まず 「すごーい」 です。
確かに、なんの資格もキャリアもない一般事務職の女が、
いい年して(もうすぐ33歳♪)海外に留学するなんて、ある意味「すごい」。
我ながら「何たる勇気!」(映画『仮面の男』より)と感心します。
でも、私に向けられた「すごーい」は、そういうニュアンスではなく。
どうやらフランス留学そのものが、かなり誤解されているようなのです。
いや、もしかしたらイメージ通りの「おフランス留学」をされている方も大勢おられるのかもしれませんが、あくまでも私の場合、完全に誤解です。
「すごーい」のあとに続く質問は、ざっくり分けるとこの二点。
その一。「フランス語はしゃべれるの?」
その二。「ものすごくお金がかかるんでしょ?」
海外留学で越えなきゃならないハードル、語学と金の問題。
確かにでかい問題でした。
が、たぶん想像してるほどじゃないと思いますよ、ということを
リアルにご説明いたしましょう。
まず、語学力編。
フランス語はペラペラなんですか?なんて聞かれた日にゃ、
「ええまあ、一年間ワーホリで滞在してましたから、日常会話程度は」
なんて答えるダリアですが、真っ赤なウソです。
知ったかぶりと笑顔と身振り手振りを駆使して乗り切ってきただけで、その証拠に先日もフランス人の残した留守電を3回聞いても細部は聞きとれんかった…。
しゃべれる、しゃべれないは主観的判断になるのでこの際置いておいて、
「大学入学にどの程度の語学力が必要か」に話を絞ります。
英語圏でのTOFLEにあたる、
DELF/DALF、TCFという2種類の試験が基準となります。
目安としてDELF/DALFではDALFのC1取得レベル、もしくはTCFのレベル5以上を要求している機関が多く見られます。 (フランス政府留学局のサイトより抜粋)
しかし。
私はDELF /DALFではC1よか一つ下のB2しか受かってない。
しかも100点満点中50点以上が合格の試験で55点。ぎりぎりです。
受験したのは2009年6月。
ちなみにC1は、B2取得後に半年間ガチで勉強したけど
100点中27.5点(もちろん不合格)
とゆー驚異的にダメな結果であった。。。
しかも、B2でも出願は可能なのに、半年間ガチで勉強したゆえに欲が出て、
TCFでいい点取って逆転を狙うがスコア374。
B1レベル・・・ってレベル落ちてるし!!
TCFなんか受けなきゃよかった、
4回転で失敗するくらいなら3回転半にしておきゃよかった、
と当時(2010年2月)は真剣に後悔しました。
フランス政府留学局(キャンパスフランス)の面接で
「(この点数では)なんとも言えませんね」
とフランス人面接官に微妙なニュアンスで語学力不足を心配されたし。
が、結果はちゃんと大学に入学できてるわけです。
この程度で入学できる(=そうとうハードル低い)ってことを、
挑戦してみて初めて知りました。
ちなみに学力試験はなし。
大学側に提出した書類で、学力の証明といったら
高校と大学の卒業証明書と成績証明書のみです。
これが噂の、「海外の大学は入るのは簡単だけど出るのが難しい」
ってやつでしょうか。
入学後、そうとう苦労することは今から覚悟しています。
今はまだちっとも「すごーい」に値しない私ですが、
大学卒業するだけの力がつけば、ちょっとは自分に自信が持てるはず。
可能性だけは手に入れたわけで、後は努力するのみ。
と、いうわけでフランス留学にまつわる誤解その一、
フランス語ぺらぺら疑惑は全くの誤解だったことをご紹介いたしました。
ってゆーか、こんなにおのれの恥部をさらしてよいのだろうか…