Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

第3日目 ピレネー越え→ロンセルバイェス

前夜の雨風がウソのように、晴れた!

今日は山道22km。
ピレネー山脈、フランスースペイン国境を歩いて越える。

ヴェロニカさんはサン・ジャン・ピエ・ド・ポーまで引き返すため、
ここでお別れ。
今日からはケベック(カナダ・フランス語圏)から来たフランシーヌさんと
ご一緒することに。

DSCF0012.JPG 尾根伝い、見晴らし最高。

 雄大で壮大でパノラミック!!

 

なんせカナダ人のフランシーヌも感動してたから(笑)本物だと思います。


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日差しも風も強い!


午前中の尾根伝いの道は快適だったけど
午後からひどい悪路に。

前日の雨のせいか
どろっどろのぐっちゃぐちゃの道。

道の分かれ目で、私が「こっち」と選んで来たのがこの悪路。
もしこれで、この道が間違っていたら。

急に不安になってくる。

もしかしたら、もう一方の道はもっと歩きやすい道だったかもしれない。
そう思うと、フランシーヌの顔を見られない。

そんな悪路に終わりが見えた頃、前方から人影が。

フレデリックさんだ!!

ロンセルバイェスからサン・ジャンまで引き返すところ。
つまり、この道は間違いじゃない!!

あと1時間くらい歩けば下り坂が始まり、楽勝とのこと。
ああ、神様・・・!

たった一言で不安は消え去り、気持ちに余裕が生まれたのか、
美しい景色が目に飛び込んでくる。

切立った谷に馬の群れ。羊の群れ。牛の群れ。
風景画のように彼らは動かない。
ただ時折、カウベルが響くだけ。

上昇気流に乗って旋回飛行する鳶の背中を見下ろす。
遠くに見える街はバスクのオレンジ色の屋根。

スペインの強烈な日差しの下、すべてが輝いている。


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 Roncesvallesロンセルバイェス
 (仏語ではRoncevauxロンセボー)に
 着いたのは3時過ぎ。




巡礼の事務所のようなところで巡礼手帳にハンコをぽん!っと押してもらい
今夜の宿を取る。

元は修道院だったところに、二段ベッドが延々と・・・DSCF0020.JPG
たぶん100人くらい泊まれるはず。
1泊5ユーロ。
近くのレストランで、巡礼者用のディナーが
破格の8ユーロで食べられる。
それまで時間があるので、
フランシーヌとカフェのテラスで
ビールを一杯(1・8ユーロ)。

レストランの開店を他の巡礼者(主にフランス語圏)
と待ちながらおしゃべり。
同じテーブルになった人から
ワインをごちになったりして
ご機嫌なダリアでした。

明日はこのメンバーで歩くことになりそう。

なんだか巡礼が楽しくなってきた。