アンケート集計のバイト

ある日、大学の教授からクラス全員に
一斉送信された、「バイトしませんか？」のメール。

バイト内容は、アンケート集計。

場所はキャンパス内のPC部屋。

バイト代は、アンケート1回答につき3ユーロ。

研修が始まる6月末までやること無し、

旅行に行くお金も無しのダリアはもちろん

「うぃー！！je suis disponible!!」　と返答。

めでたく、級友のカミーユと2人で働くことになりました。

集計はsphanx（スファンクス）というソフトを使います。

アンケートは、ソーミュールを訪れた旅行者に対して
ネット上で行われたものなので、すでに回答は入力済み。

私たちのミッションは、自由解答欄に書かれた内容を
読んで、同じような回答はまとめて、表にすること。

これ、ものっすごいフランス語の勉強になりました。

例えば、
「貴方にとってソーミュールの良いところはなんですか？」
という質問に対し、
「静かな環境が良い」という意味の回答が多数ありました。
その表現方法は人それぞれで、
tranquilite、と単語ひとつだけ書く人もいれば、
旅の思い出と絡めてかなり長文で書く人もいる。
でも、言いたいことは同じ。
calme、 serenite・・・これら同義語（シノニム）も、
全部同じ回答として入力しなおす。

しかし、同じcalme　（穏やか）という形容詞でも、
気候の穏やかさを指している場合もあるし、
住民の気性が穏やか、という意味で使っている回答者もいる。

そういうニュアンスを、カミーユ（フランス人）と相談しつつ
読み取っていく。

さらに単語についてる　le　とか　son　とかって冠詞や、
大文字、小文字の使い分けを手作業で修正していきます。

まぁ、そんな楽しい作業ではないけれど、
フランス語の勉強してお金もらえると思えば
やる気も出るというもの。

午前3時間、午後3.5時間というのんびりペースで、
実質7日かけてこなした回答総数、1071。
1071x3ユーロ=3213、これを2人で山分けにするので
1606,5ユーロ（約18万円）の収入！！

おいおいおい、換算すると時給4000円っ！

今までした仕事で一番おいしいです（←基本、仕事運ない人)。

これで先月のパリ･マドリッド旅行の散財（約900ユーロ）、
アンジェへの引越し（敷金260ユーロ）、
来年度の学費＋健康保険代(440ユーロ)がクリア！！

9月から始まる新学期に、
経済的負荷を最小限にして挑めます。

いやーがんばったよ、私たち。

問題は、この給料がいつ、
どんな形で支払われるのか、謎。　
ってことですが。

私の仕事運の悪さは半端ないんで（会社倒産２回経験済)、
実際に支払われるまで、ちょっとドキドキです。。。