Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

フランス人は・・・ Part2

前回の記事で、フランス人はいじわるじゃないよ、という
私見を披露いたしました。


「フランス人は、云々」って語れる身分かよ、って
自分ツッコミしつつ、さらに今回は、
なぜフランス人はいじわると思われるのか、
私の個人的体験から考察してみます。


その1。日本人にとって、フランス=パリ。

以前に聞いた話ですが、
フランスにワーホリで来る人の8割はパリに滞在するらしいです。
短期の旅行なら、なおさらパリに一極集中するはず。
で、パリってのは、都会です。
日本にたとえると、東京でラッシュ時に誰かに親切にしてもらおうとか、
期待するほうが無茶な話。

私の場合、前回ボルドー、今回はソーミュールと、
地方都市に滞在しております。

私のフランスの印象と、固定イメージとの差異は
すなわち地方とパリの差異といえるのではないでしょうか?



その2。仕事ができない、英語がしゃべれない。


いじわるじゃなくて、本気で「できない」だけだったりする。

また、会社に対する責任感が日本に比べ希薄で、
その人の担当以外の仕事にクレームしても
「私には関係ないわ」とか平気で言います。

しかし、私は銀行や不動産屋で非常に親切丁寧に扱ってもらったわけで、
フランス人は全員仕事ができない、てわけではありません。

同じ銀行の窓口でも、担当者によってサービスのクオリティが違うこと多し。
一度ダメと言われたことでも、人によってはOKだったりします。
何かうまく行かないことがあったら、
担当者を変えてみるのが良いかもしれません。


その3。Je sais pas

英語にすると、I don't know。

日本だと、友達に「あれ、何かな?」って聞かれて、
分からなかった場合、ちょっと間をおく気がします。
もしくは「なんだろうね?」って質問で返すことが多い。

でも、フランスだと即答で Je sais pas(知らん)!って
答えが返ってきます。

これ、「冷た!聞いただけじゃん!」って
ショックだったんだけど今はもう慣れました。

日本にいるフランス人はどう感じるのか、興味あります。
「質問に質問で返すなよ、知らなきゃ知らん!って言えよ」
ってイラついてるんじゃないでしょうか(笑?


その4。習慣の違い

部屋の中で靴を脱ぐ、脱がないの違いのように、
根本的に違ってることから発生する軋轢はあると思います。

逆に、欧米の男性は女性に優しいってイメージの発生源、
ドアを開けてくれるとかイスを引いてくれるとか、
あれは「当然の行為」であって、
日本人にたとえると
「彼は部屋で靴を脱ぐくらいきれい好きなのよ」
ってくらい的外れた評価です。

ある日のこと。友人宅に招かれたダリアは、
手作りのお菓子を、持って帰りなよって
お皿に乗っけて渡されました。

翌日お皿を返したら、

「洗ってくれたの?!すごい親切!」

と驚かれて、こっちが驚いた。

てことは、フランス人は洗わずに返すんだ。。。

もし私がだれかにお菓子を作ってあげて、
お皿を洗わずに返されたら、
ちょっと残念な気持ちになります、たぶん。

それが私に対して悪意を持ってした行為だったら、
反撃するなり、周りの同情を買うなりできますが、
それが悪意なく、社会で一般的な行為だった場合、
自分が我慢するか、順応するしかない。

こういうことにたびたび遭遇したら、
つい「フランス人は性格悪い!」と日本人相手に
愚痴ってしまうのは仕方ないことで。

で、その情報が日本に伝わって、
フランス人って性格悪いよってイメージが出来上がるのでは?
と勝手に想像してみました。

ところで、私はこれからも、お皿は洗って返したいです。
日本人なので。
あ、今、ちょっと良い事言った(笑
ついでに、もういっこ付け加えると、
環境に順応するか、それとも己を貫くかって問題。
正しいと思ったことをすれば、
分かる人は分かってくれるみたいです。

南仏男と話してる時、

「サッカーの試合の後で、ヨーロッパや南米の応援席なんか
すげーきたねぇのに、日本や韓国の席はごみひとつ落ちてないって
テレビで見たべ。すげーな、すばらしい文化だ」

って言われて、日本人に生まれてよかったと思いました。

なんでも欧米の真似すりゃ国際化ってわけじゃないです。



以上、思いつくままに書いて、ちょっとすっきりしました。

周りにマジで日本人いないから、ついブログで長話(笑

早くフランス語でこれくらいの話できるようになりたいっす。