コアントロー工場見学
アンジェ発、世界に誇るオレンジ・リキュール
コアントローCOINTREAU
日本でもカクテルやお菓子作りでよく使われる、
あのコアントローの本社工場です。
通常は9ユーロのところ、学科の専攻を考慮して
無料で見学させていただきました!
工場って、食品工場であっても悪臭漂うイメージがありますが、
ここは馨しいオレンジの香りで満ちておりました。
コアントローが世界企業になるまでの歴史は
まさに成功神話。
特に私が感心したのは、
その徹底したブランディングと、宣伝広告。
創業時は色々なフルーツ・リキュールを製造してたのを、
社名を掲げた一商品に全精力を集中。
まだ20世紀が来る前に、
リュミエール兄弟の映画に宣伝を出した逸話。
20世紀初頭に売上げの50%を広告宣伝費にあてる。
レミーマルタン社と提携して資本強化。
商品に対する誇りと、戦略の巧さ。
どっちも、ハンパじゃない。
「勝ち企業」は一本筋が通っているなぁ。。。
工場見学って
今では一般的ですが、
コアントロー社が始めた頃は
かなり革新的だったそうです。
数年前から見学を要予約にしたのは、
見学者数をわざと減らして「質」を高めるため。
その代わり、入場料は9ユーロ(以前の倍)に設定。
入場料やお土産の売上げなどは、
予約制にする前よりもUPしてるらしいです。
もう、ほんと、経営センスありすぎ。惚れそう。
ところで、見学後に試飲、という流れを作ったのは
うちが世界最初です、とガイドさんが言ってたけど、
それは眉唾な気がする(苦笑。。。
さて、お楽しみの試飲。
お昼前の見学だったので、
ロングカクテルをご用意~★
コアントローを使ったコスモポリタン、その名も
コアントローポリタン。
柑橘系の苦さがあって、残しちゃった子が多かった。
スッキリした味で私は好きだけどなぁ。
ええ、もちろん飲み干しました。
ブティックには、
ずらりと並ぶあの角ボトル。
女性に好まれる、高級感溢れるイメージ。
やっぱ、巧いなぁ。。。
100年以上の歴史ある企業の数が多い国の
ランキングで、日本はダントツ一位と最近知りました。
日本には世界に誇れる商品・技術の宝が眠ってる、
と思うんだけど、やっぱり売り方が大切だよなぁ。。。
フェラーリのデザイナーだった奥山清行みたいに、
伝統工芸とコラボ、とか。
昼食前のすきっ腹で試飲して、ほろ酔い気分で
こんなこと考えてました。
うん。酔ってるから、特に結論はないです(笑