Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

燃え尽きた志望動機書

前回、志望動機書にかけた熱い思いを語りました。

今回は私が大学院向けに作成した志望動機書を
日本文にて一挙掲載★

なぜここまでこだわるか、というと、この志望動機書、
結局 書く必要なかった んですよ・・・。
詳しくはまた後日… (ってまたひっぱるんかい?!)

書く必要が無かったことが判明したけど、
「それでもいっぺん読んでみてくれ!」って強引に大学に送りつけたから
大学側もこちらの熱意を汲んで3年に編入させてくれた、と信じてます。

フランス人にアピールするため ひたすら熱く
我が国において、とか、すげービッグマウス連発し、
時にアメリカと比較してフランスを持ち上げたり(ゴマすり!)
知恵の限りを尽くしたA4レポート用紙3枚!!
これ、フランス語で書いたのよ(涙)!誰か俺のこと褒めてくれ!!

≪以下、志望動機書より≫

 私は文化遺産の保護と活用について学びたいと思っております。

卒業資格を得ましたら、まずはフランスで、持続可能ツーリズムを提唱する民間団体もしくは歴史的観光施設において、戦略(経営)と新規企画を担当したいと考えております。

将来的に、日本に帰国しましたら、私は文化遺産のある地域において、ファシリテーターとして文化的・地域的発展、そして生活の質の向上に貢献いたします。

 しかし、まずはこうした職業に就くため必要とする知識を深めることを希望します。
 日本におけるアーツ・マネジメント教育の主流はアメリカ式で、フランスと同様に歴史あるわが国にはそれらは十分とは言えません。
貴校のIMIS-ESTHUAはこの分野に特化しており、研究の可能性はすべて整っております。
 持続的ツーリズム、例えば『エコ・ミュゼ』のような、の現状について、また現状での欠点、そして将来的に直面するであろう問題、その地域における有効性について学びたいのです。
 これらの研究を報告すること、また場合によっては効果的な政策をインスパイアすることはわが国にメリットをもたらすといえるでしょう。

 私は大学で社会学を専攻し、文化や歴史にかかわる講座もいくつか受講しております。
その後、放送大学博物館学とアーツ・マネジメントの単位を取得いたしました。よって、貴校で学ぶ資格があるものと考えております。

 私は熱意を持って学びます、なぜなら私は我が国の教育と文化の現状に危機感を覚えておりますので。
 2004年の数字でご説明しますと、日本における文化庁の予算は、国の通常会計の0.12%、一方フランスでは0.95%の割り当てがありました。これは日本政府の文化政策への消極的態度の表れととれるでしょう。
 日本では、博物館や劇場のような文化施設が、高度経済成長期のお金の無駄遣いの象徴として非難されることがままあります。
 要するに、我々は文化的活動の恩恵に浴していないのです。

 この状況を引き起こした一因として、役所・研究者・地域住民をつなぐ役割をする人材の欠如があげられます。
 我々には、一つの専門分野についてのみ深い知識を持っている人物ではなく、広い視野に立ち、文化・遺産・ツーリズムの3つの分野のインターフェースとなる人物が望まれます。
 また同時に、文化の価値を説得力を持って説明することも必要となります。
 そしてそれこそが私が将来的に担いたいと願う役割です。その後、文化的環境の中で生活の楽しさや精神的な豊かさを感じる機会を与えられればと考えます。

 私の夢が実現される機会を与えられますよう
よろしくお願い申し上げます。