Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

アンジェ<プルミエ・プラン>映画祭

アンジェ<プルミエ・プラン>映画祭

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期間中は、アンジェの3つの映画館と会議場を中心に
映画の上映はもちろん、セミナーや子供向けのアトリエ、
映画関係者の講演会などが催されます。

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上映されるのは、新人監督の初作品、マイナーな外国作品、往年の名作など、この機会を逃すと映画館では見られない作品多数。
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えっと、この日私が見た映画は
ジャック・デュミ監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の
ロシュフォールの恋人たち
Les Demoiselles de Rochefort (1967)

この映画は、予想以上のインパクトだったので
後日、感想をUPします。
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もう1本、勢いでハシゴして見たのが
ピナ・バウシュ(ドイツのコンテンポラリー・ダンサー)の
ドキュメンタリー Les Reves dansants。

十代の子達のダンスと演劇のワークショップと公演を
記録しています。

ドイツ語音声仏語字幕で会話部分も多く、
映像はダンスだから目が離せないしで
この日2本目の映画なのでちょっと疲れました。

ピナ・バウシュは、チラッと顔を出すだけで、
映画の主役はあくまで子供たち。

私は、もっとピナ・バウシュ自身が指導したり、
最後には踊りも披露すると思い込んでいたので
勝手にややガッカリでした。

あ、内容にガッカリしたわけではなくて。。。

とにかく、
好きか嫌いか、楽しいかつまんないか、
そういう二択で感想が言える映画ではないです。

いろんな感情を揺すぶられます。
見てよかった、と思いました。

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私、趣味は旅行と映画鑑賞とプロフィール欄に
書いてるくせに、両方たいして実践していない。。。

旅行はともかく、映画はもっといっぱい見よう。
そう思って、勢いで2本見た映画祭のある日でした。

期間中に、もう一回くらい、行けるかな??
今度は新人監督の作品とか、見たいなぁ。。。

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今年のラインナップは、ちょっとエリート志向というか、
映画愛好家向けの作品が多い、との評判です。

私は平日に一人でフラっと見に行きました。

フリーパスを首から下げた人、多し!

学生のグループ(学校はどーしたんだ?)、
中高年のカップル(昔はとんがってた感じ?)

映画にもよるかもしれないけど、
全体的に女性のほうが多いかなぁ。。。

などなど、待ち時間にひまつぶしに
他のお客さんを観察してたんですが、

気付いてしまったのです。。。

ガイジン(移民)が全然いないことに。


映画館(430席)と会議場の大ホール(1200席)と
ハシゴして見た限り、
会場に黒人やアラブ系のグループは皆無。

アジア人らしき人は、私の他に女性一人だけ。

こんなとこでもアウェーかよ?!(;´-`).。oO

フランスの社会学者、ボルデュは

趣味は個人の嗜好ではなく、
社会的地位や教育によって形成される


と言ってます。

初めて聞いた時は、「趣味は、個人の好き嫌いに属する」と
信じたい気持ちがあって、抵抗のある考え方でした。

でも、今回、ものすごく分かりやすい形で
この説が証明されていて、愕然としました。

言語の問題だけではないと思う。

それに、この映画祭の映画見るの、
ふつうの映画館の入場料より、むしろ安いんです。

私は、大学の学生会で2,5ユーロの割引券を購入、
通常は7ユーロ、学生4,5ユーロです。

やはり、フランス人と移民の間には
経済的・社会的な差だけでなく文化的な差があるのね。

って、待ち時間にこんなこと考えてました。
すいません、元・社会学部なので・・・(苦笑。