フランスのプールの更衣室は男女混合な件
フランスで公営のプールに行くとビックリします。
だって、更衣室が男女一緒なのです。
コインロッカーに荷物を預け、着替えは個室(キャビン)でする形式。
キャビンに入ると荷物を置く台があって、
「ここに足をかけて、上から隣の個室をのぞけるのでは・・・?」
と不安になって隣のキャビンとの仕切りを見上げると・・・
隣の個室に入っていたブノワがこちらを見下ろしていた。
「降りなさい、今すぐ」
そして、キャビンの足元部分にもかなりの隙間があり、
「ここから隣に手を伸ばすことも可能・・・」
と思っていたら、案の定、隣から手が伸びてきて私の足首をつかんだ。
「ブノワ、いい加減にしなさい」
とまぁこんなバカップル(としか言いようがないのが我ながら情けない)の話はさておき、この更衣室のつくりだと、日本だったらのぞき・盗撮・痴漢がわんさか出てきて警備員や監視カメラを設置しなきゃいけないことになりそうだよな、と思ったのです。
絶対にフランスより治安がいいはずの日本なのに、悲しい話です。
以前、ナント近郊で「見せ魔」がつかまったというニュースがあったとき。
フランス人の友人10人くらいでしゃべってて、その話題になったんですが、そもそも日本じゃ「見せ魔」なんて珍しくもなんともなくって、ニュースにもならないし、私はこれまで3本見たことがある(←本数で数えるなー)というと、フランス人たちビックリしてました。
みんな、生まれてこのかた、一度も「見せ魔」に遭遇したことがないという。
日本にはビスみたいに肌が触れ合う習慣がなくて、男性は女性に触れる機会がなくてフラストレーションがたまっているんじゃないか、とか。
いやいや、人口密度が高い状況がストレスの原因では?だってパリのメトロにも痴漢が出るってうわさだし、とか。
みんなでいろいろ意見出して盛り上がりました。
ま、フランス人、下ネタ好きだからね。って人によりますが。
それで、この「プールの更衣室が男女一緒の件」も日本じゃ考えられない、と言うと、「フランスだと同性同士でも裸を見る・見られるのは抵抗があるから」という予想外の返事が。
そ、そうか、親子が一緒にお風呂に入るのを「不道徳」って感じてしまう、ここはカトリックの国。。。
温泉で平気ですっぽんぽんになれる日本人のほうがオープン、って考え方もできるよなぁ。
この、何を恥ずかしいと思うか、性と禁忌の文化的違いはいっぺん掘り下げて書いてみたいテーマであります。
で、何が言いたいか良く分からなくなってきたのでここら辺でまとめると、文化の違いって面白いな、ってことです。
日本じゃ考えられない物事に直面したとき、「信じられない!」って拒絶しちゃうより、「なんでこうなったんだろう?」って驚きから好奇心に変えてみると、意外な発見があったりします。
何事にも興味を持つ姿勢。
↑ねこ科の動物のドキュメンタリーを真剣に見入るリラちゃん。