彼のママンに髪型をDisられた件
あ、タイトル見て『嫁と姑のバトル』を期待された方、
そういう話じゃないんです、すんません。
じゃあどんな話やねん?byリラ。
それはブノワの母方のおじいちゃんの90歳のお誕生会の席でした。
私は襟のあるシャツにスカーフを巻いていて、首周りをスッキリさせるために髪をひとつにまとめてたんです。
それを見て、おじいちゃんがなぜか、 「今日のダリアの髪型は大成功だね!素敵だ!」と大絶賛。
すると、おじいちゃんが遠ざかってから、ブノワママンが
「なによ、あんな絶賛して。褒めるような髪型じゃないでしょ。 平凡な、ただひとつにくくってるだけじゃない!」
と私に向かって盛大にDisってきたのです・・・!!
けっこう大きい声だったから周りの親戚にも聞こえていたと思う・・・。
ブノワママンは、これまで私に対してネガティブな言動を一切したことがない人だから、私はなんでそんなに憤慨されているのか不思議でした。
そもそもそんな大きい声出す人じゃないし。
あとでブノワに聞いてみると、幼少期、ママンはおじいちゃんに「シャツは一番上のボタンまで閉めなさい、髪は結わえなさい」と厳しく育てられて、それがずっと不満だったようです。
その時の、小さい女の子の「好きな髪型にさせてよ!」って気持ちが、まだ彼女の胸の中にわだかまっていて、私のひとつくくりを絶賛するおじいちゃんを見て再燃・噴火しちゃったんだろうね。。。
その同じ日。 レストランからおじいちゃんの家に場所を変えてシャンパンをいただきました。
ブノワの従兄(40歳)が私に、
「ここの庭、昔はイチゴが植えてあって、こっそり摘んで食べたんだよ」
ってイタズラっ子の顔で教えてくれました。
その話、ブノワもまったく同じ、きらきらした表情で語ってくれたことがある。
微笑ましく思っていると、次はブノワの従姉さんも、
「ね、ダリア、この庭にはね・・・」 ってまったく同じ話を(笑)。
おじいちゃんの庭のイチゴ、美味しくて、宝探しみたいで、大好きだったんだね。
大人になっても忘れられない、思い出すと笑顔になるような、素敵な思い出なんだね。
この従兄姉ふたりとブノワはとても仲が良くて、それはこういう思い出を共有しているからかもしれない、と思いました。
ブノワママンの、60歳過ぎても消えないわだかまりや、
ブノワたちのイチゴの思い出。
子供のころの記憶って、どんな小さいものでも、実は大きいなと感じた日でした。