【読書会にて】フランス語の原作と日本語訳と2冊持ち込んでみた
月に1,2回のペースで、読書会に参加しています。
私が参加しているのは、simple読書会 という、自分の読んだ本を持ち寄って紹介する形式の読書会です。
参加できる会にその都度申し込む形式だし、「読書会が終わってから、みんなでごはん行こ~」みたいなのも無いし、とにかく気楽。
時間通りに始まりサックリと終わる。
参加者はアラサー世代が中心かな?
で、この参加者さんたちが、みなさん、ものっそい読書家なんです。
そんな人たちにプレゼンして「すげぇ!」って言わせたい、そんな本と出合ったら参加することにしている、意味不明に自己顕示欲の強いダリアです(笑。
そして今回は、こちら。
マティアス・エナール 『話してあげて、戦や王様、象の話を』
この本、実はフランスに居る時に原書を読んでいるのです。
↑この時はまだ日本語訳が出版されていませんでした。
アンジェの図書館で借りて読んだあと、帰国する前にちゃんと購入したくらい、すっごいお気に入りの一冊です。
なので、帰国して日本語訳を読みたいなと思いつつも読まなかったのは、この日本語版の表紙とタイトル・・・!!
↑↑ なんなの、これ。センス無ぇーーー
ちなみに本の内容
トルコのスルタンから橋の設計を依頼されたミケランジェロが異国の街イスタンブールで見たものは──史実を基に芸術家の内面と愛の神秘を描き、「高校生が選ぶゴンクール賞」に輝いた傑作。
アマゾンの作品内容より引用
いや、原作のタイトルを直訳したら、間違っては無いんです。
そして原作のタイトルがフランス語的にイケてるのかどうか、そのニュアンスは私は分からないんですが、この表紙とタイトルじゃ、本の内容とまったくそぐわない。
「高校生が選ぶゴンクール賞」受賞作だから、こんな子供っぽい表紙とタイトルなのか?
でも日本でも高校だったら中島敦とか教科書に載ってるよね。
たとえば「山月記」をマウンテン・アンド・ムーン・ストーリーって訳したら変でしょ。山と月のお話、ではないから。
※ちなみに調べたら山月記の英訳はThe Moon over the Mountain: Storiesでした。
そんな感じで、主に翻訳に対するモヤッと感があって、これまで読んでなかったんです。
読んでみたら意外と良かったからおススメ☆
ここまでDisっておいてなんですが、本文はとっても良い翻訳でした。
かなり几帳面な正確さで訳されている感じ。それでいて読みやすいし、格調高い文章。
あと、フランス語で読んだ時の私の感想、つまり腐女子的に萌えるっていうの、日本語訳の方が露骨にアレな感じで高まります。強くおススメ。
ちなみに読書会では、ちゃんと参加者のみなさんに「すごーい」と言ってもらえました(笑。
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読書会に参加しました。 #高校生が選ぶゴンクール賞 受賞作「話してあげて、戦や王さま、象の話を」をフランス語原作とともに紹介。フランス風をぶいぶい吹かせます。 pic.twitter.com/bUTvVg5iF5
— ダリア Merveille~フランスの風~ (@MerveilleFrance) 2018年6月14日