Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

和を乱す日本人

今回はかなり長文です。

↓↓ レアな一枚。 停電中の信号機。


Photo0290.jpg



























先々週、帰宅するとドアの前に

48時間以内に連絡をよこさないと、
電気の供給を止める」


というフランス電力さんからの恐ろしい置手紙が。

しかも連絡しろとあるのに、連絡先はどこにも書いてない。

待て待て、電気代は銀行引き落とししてるし、
これはなんかの間違いだ。

さっそく、入居の際に不動産屋から渡された
etat des lieuxの用紙に書いてある番号に電話すると、

「○x△(うちの住所+部屋番号)、この住所にお住まいの場合、
電気の供給はすでに止められております

と機械音声が冷たく告げる・・・。おい、これ、ヤバくないか?!

今度はフランス電力のお客さま窓口に電話。

確認をとってもらうと

「なんにも問題ないですよ~その手紙、なんなのかしらね?」

いや待て、こっちが聞きたいよ。

「どうしても心配なら、事務所に寄って確認してみたら?」 

ちょうどレポートに追われて疲労とストレスが
ピークに達していた日のこと。

今、電気を止められたら、困る。ものすごく困る。

その夜は、めずらしく神経が立って眠れませんでした。

さて、「和を乱す日本人」について。(前置き長くてすいません)

その眠れなかった翌日のこと。
クラス単位の講義で、4人グループでする課題が出されました。

グループ課題は、なにが何でもフランス人と組まなくては。

そこでいろんな子に目で合図を送るも、全員から

「うちもう4人集まってるから」と断られ、

残り物のチャイナ3人、私、眼鏡にひび入ってるオッサン

という悲惨なメンバー構成になり、ダリアは切れた。

うん。前日、寝てないから。切れやすくなってたんですよ。

個人的な好き嫌いは別に、これは公平とはいえない。
フランス人学生はもっと留学生のことを思いやるべきだ。
私は絶対に納得できない!

と完全に切れている私をよそに、
仏人からハブられてんのに、チャイナたちは痛くも痒くもない様子。
私が憤っているのを ぽかん と見てましたよ。
「何か、問題でも?」ってかんじで。

あ、この子たちはむしろチャイナ同士でつるみたいのね?
そうね、チャイナ同士ならチャイ語でしゃべれるもんね。
でもさ、私はチャイ語もしゃべれないんだよ。

同じ留学生でありながら、チャイナと私は決定的に立場が
違うことを痛感した瞬間でした。

味方がいない、まさに孤軍奮闘。

ここで下手を打つと、仏人・チャイナの両方からハブられる
危険性もあり、それは即・留年を意味します(きゃー

そこでわたくし、切れてはいても、いちおうオトナなので、
教授にグループ再編成をお願いする旨、
チャイナ達に了承を得た上で、まず講義終了後、

「5人中4人が留学生というのはバランスが良くない。
文章力の面で不利です」

という理由でグループ再編成を申し出、

「各グループが一人はガイジンを引き取ること」

というプロトコルを設定。


和を尊ぶ国から来たはずの女、ダリア、
真正面からクラスの和を乱します。

次のクラス授業の前に、学年担当の教授にも話を通す。

「私たちは国際マネジメントコースにいるのだから、
外国人との共同作業はフランス人学生にとっても有益です」

「 Vous avez raison (君は正しい)」

そしてクラス授業の前にデレゲ(学級委員)のドリアンに

「仕事増やしちゃってゴメンね。良かったらこの紙使ってね」

と根回しして、仕切りは彼女に任せる。

グループ再編成について、不満、というか
「めんどくせー」って思ってそうな子もいた。

しかし、「T'as raison (あんたは正しい)」と
言ってくれる子達もいた。

私はここでたった一人の日本人なわけで、
私の状況をみんなが理解してくれるわけがないし、
理解して欲しかったら、言わなきゃ伝わんない。


今回、寝不足で切れるというのは
オトナとして恥ずべき行為ではあるけれど、

結果として、ここで一発、和を乱しておいてよかった。

後期からはクラス単位の講義が増え、
グループ課題が山のように出るらしい。

今回のことで、フランス人学生に
「留学生同士固まるのは、良くないよな」という意識を
持ってもらえたし、クラス全体に対して
「こいつは不満があったらハッキリ言って行動を起こす奴だ」
という印象をつけたことは間違いない(苦笑

あとは、試験や個人のレポートでいい点を取れば、
フランス人のほうから
「うちのグループに入らない?」って聞いてくるだろうし。
つまり、私の努力次第で、状況は変えられる。

以上、今後の抱負もこめた、我が戦いの記でした。

ところで、電気止る手紙、技術者が別の建物と間違えただけで、
大事無く済みました。あーー冷や冷やしたぁ。。。


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