Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

ハードボイルド歌舞伎鑑賞☆水分補給を欠かさずに!

七月大歌舞伎を見てまいりました。

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夏のお着物で、見た目は涼しげに。

 

よく着物好きの方がおっしゃる、

「夏でも着物は涼しいですよ」

などという発言は、

「わたしはまだ死んだことがないから大丈夫ですよ」

くらいの意味なので信じないように。

山好きの人が「頂上についたら疲れなんて吹っ飛ぶ」というのと同じです。実際は疲れは蓄積し、さらにこれから下山するんだからもっと疲れるはずです。

着物も山登りも、大切なのはアドレナリンではなかろうか。

この日は気温34度、家で全裸でじっとしてても暑い。

それが着物でお出かけして涼しいわけがあるかーーー

着付けしている最中からだらっだらにぼったぼたに汗が流れ落ちました。つーか、日焼け止めが溶けて白い大粒の汗が肉眼で確認できましたよ。

 

それでも劇場には和装の方が大勢いらっしゃいました。

私なんざ、まだまだ若輩。精進せねば。

しかも、精進している風でなく、涼しげに軽やかに。。。

ふぅ~ハードボイルド。

 

さらにこの日は演目もすさまじかった。

盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)

鶴屋南北のどろっどろにエグいお芝居でした。

登場人物が死ぬこと、ゲームオブスローンズ並み。

盟三五大切 | 歌舞伎演目案内 - Kabuki Play Guide -

金のために自分の女房を芸者に沈める男、だます女、だまされて闇堕ちして連続殺人に走る男。。。登場人物が人として問題ありすぎます。なのに、いやそれゆえに、根っからの悪人は存在しない、だから救われない・・・。

 

こんな後味悪いストーリーなのに、さすが歌舞伎、暗いお芝居が終わった瞬間、ぱっと舞台が明るくなって、幕。一瞬で現実の世界に戻してくれます。

 

片岡仁左衛門さんの、狂気全開なのにどこか品のある佇まいが印象的でした。

 

いやーーやっぱり歌舞伎は良いなぁ着物好きだなぁと、再確認した夏の夜でございました。

 

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