Merveille~フランスの風~

フランス風をぶいぶい吹かせてゆきます。

パックス手続き~ついに裁判所へ突撃!

ナントの裁判所は、世界的なフランスの建築家、 ジャン・ヌーベルの設計で有名です。 つって・・・これ・・・

 

裁判する前からすでに監獄風味と市民にかなり悪評。

今回、初めて中に入ったんだけど、

内部はまるで SF映画の悪の指令本部。

 

さて、この悪の司令部に単身乗込みました、9月1日。

え?単身?ブノワは? って、その日は「外国人窓口で書類のチェック」の日。

そう、前回にも書きましたが、ナントの裁判所では 外国人はパックスするにあたって、 事前に書類をチェックしてもらわなきゃいけないのです。 

私の書類が全部揃ったのが8月上旬。

予約用の電話番号にブノワが何度電話してもつながらないので 私が平日に裁判所まで直接行き、受付で 「予約電話がつながらないんですけど」とうったえるも、 「予約は電話のみの受付です、Bon courage(がんばれ」 とあっさりバッサリ切り捨てられ。

ちなみに8月は電話受付は平日の朝9時から12時までとのこと。

午後は働かない。の、か・・・(白目)。

なんとか電話がつながったと思ったら、 すっげぇ感じ悪いおばさん(と決めつけ。実際おばさんでした)が、 「じゃあ明日の朝9時に来て」 って・・・・ いや、私、その日はバイトが・・・ 「私あさってから2週間バカンスだから、 じゃあ9月1日に来て」 ってことで、9月1日に行ってきました。

待ち合わせの313号室はそのおばさんの事務室でした。

てゆーか、この人、予約から全部一人で担当してるのか・・・

おばさんはやっぱり感じ悪かった・・・が、 書類は全部オッケー、さあ次はパックス申請の予約! という話になって、

「あら、あなたの書類、古いじゃない!!7月発行?!」

とやたら攻撃的な口調でわめきだすから、すわ!と思うも

「ほんとなら11月になるところだけど、しかたないわね」

とパソコン画面で予約状況を確認。

「じゃ、3日に来て。

え?!2ヵ月後の11月じゃなくて、2日後?! あさって?!

そりゃもう、二つ返事でオッケーですよ。

おばちゃん、実はいい人じゃん! ←現金な奴・・・

ブノワには、裁判所から出たら速攻でメールして その日に半休とってもらって、そしたらもうすぐです。 なんせ2日後だったから。

さて、パックスの手続きは213号室。

って行ってみたら、またあのおばさんだ・・・

マジでこの人、全部一人でやってんの (驚愕? ナントおよび近郊都市のパックスの手続き、すべて?! そりゃちょっと感じ悪くなってもしかたないかも、と同情。

さて、この時したのは、書類にサイン、 口頭で名前と生年月日、出生地の確認、以上!

おばさんがこれらの情報を端末に入力したら出来上がり。

ふつうのコピー紙に印刷したレセピセに判子押してくれます。

ほんとのパックス証明書は、3ヶ月以上たってから、 フランス人のブノワはこの裁判所に請求、 外国人の私はパリの裁判所に請求。

どちらも郵送のみの受付で、パスポートのコピーを同封すること。

予約した時間ちょうどに213号室に足を踏み入れて ものの5分で手続き終了~

書類に不備があったらどうしようとか、 いつ予約が取れるんだろうとか、 直前までの不安要素が大きかったため、 終わって裁判所を出た時はふたり、無言。

ラブラブハッピー、って感じじゃなくて、むしろ 「おわった・・・」って白く燃え尽きた感じ(苦笑。

あとで友だちに、「写真は?」って聞かれて、 そういえばふつうそういうことするよなぁと気付いた それっくらい、あっけない出来事でした。その後、いろんな方にお祝いのお言葉をいただいて ようやく実感がわいてきたところです。